ちかたび。

旅の記録。主に一人旅、離島旅、ミニベロ旅。

2020年1月 ミニベロと行く石垣島 (birdy 輪行)

石垣島の730交差点

 

2020年の初旅は、birdy石垣島

 11月頃に見つけた羽田から石垣島行きのANAの9000円台のチケット。思わずポチっとしてしまい、新年早々の自転車旅です。帰りは安いチケットがなくて那覇経由で1万5000円くらいしてしまいましたが(^^;)

1日目

 飛行機の出発は早朝6時10分。間に合わせるために朝3時20分に起きて最寄りJR駅まで自走し、モノレールで空港へ。スタート時点では真っ暗でした。

 

 飛行機はほぼ定刻に羽田を出発し、定刻よりも早い9時30分には南ぬ島(ぱいぬしま)石垣空港に到着。食べ損ねていた朝食は空港で。「島野菜そば」をいただきました。


 腹ごしらえも済んだところで自転車を組み立て、市街地へ。今回の宿泊はブルーキャビン石垣。730交差点すぐで、ユーグレナモールや離島ターミナル、バスターミナルにも近くて便利な場所です。カプセルホテルのようなベットのスペースしかない狭さですが、3泊で8000円くらいでした。空港から15キロくらい、1時間ちょいのサイクリングで到着。ほぼ平坦で走りやすい道(^^♪


 冬の沖縄は雨が多いイメージ(去年2月の西表島も曇りと雨ばかりでした)ですが、今回は連日晴れの予想。連日20度を超えていました。長袖1枚でも、時折腕まくりをするくらい暑かっです。晴れていると海がきれいにみえます。
 とりあえずちょっとだけでも走ってみようと思い、海岸線に沿ってホテルから時計回りに走ってみました。

観音崎灯台付近。

魚が身を隠せないほど海の透明性が高いです。


 観音崎の辺りから山を登り、「ミルミル本舗」というジェラートが有名なお店に行ってみました。石垣空港にも店舗があります。何もなさそうな山の上に突然現れる店舗とカフェ。展望も素晴らしく、名蔵湾の青い海と八重山の島々が見渡せます。バスなどでのアクセスは難しいですし、かなり上るので自転車は大変です(私はほとんど押して上がりました)。車かバイクで是非。

石垣牛ハンバーガーを頂きました。ボリュームたっぷり。

高台にあるため景色も素晴らしい。


 ミルミル本舗から名蔵湾の方へ降り、すぐに見つけた宮良農園でパイナップルジュースをいただきました。すごくフレッシュで美味しい!

 この辺りで引き返し、チェックインのためにホテルに戻りました。ホテルのバルコニーからは石垣港が見下ろせます。いつまでも見ていたい景色の中で薄着のままで過ごしていたら、まんまと風邪をひいてしまったのですが・・・

ブルーキャビン石垣のバルコニーから。

 

2日目

 朝起きたら明らかに喉と鼻がおかしい・・・と思いつつも、おなかは空いているので、八重山そばを食べに「のりば食堂」へ。ホテルから自転車で5分くらいの場所にあるのりば食堂は、ウコンを混ぜ込んだ麺が特徴。黄金に輝く麺の「そば中」(500円)をいただきました。

 午後は小浜島に行こうと思っていましたので、午前中は体調の様子も見ながら、石垣島内をポタリング。のりば食堂から北上し、於茂登の方から空港を通って離島ターミナルまで。曇りの予報でしたが、どこからどうみても天気は晴れ。暑いくらいでした。島内は中心地以外は車が少なく、快適なサイクリングです。

 午後は小浜島にGO!

 離島ターミナルでは具志堅用高さんの銅像が迎えてくれます。

八重山観光フェリー(もしくは安永観光)の高速船で30分くらいです。快適な船旅・・・と言いたいところですが、風邪がやばくなりそうなので、フードをかぶって寝ていました。

NHK朝ドラ「ちゅらさん」の舞台として一躍全国区になった小浜島は、初上陸です。八重山では、石垣、西表島竹富島波照間島に行ったことがあるので、小浜島が5島目となります。

 お天気に恵まれた小浜島は、のどかで風光明媚な島でした。アップダウンが多少あるので、電動自転車か原付で回るのがおすすめです。

 「ちゅらさんの碑」のある展望台からは青い海と青い空、白い雲とともに西表島石垣島など八重山の島々を眺めることができます。白い砂浜が続くビーチ、ヒルギの群生地、サトウキビ畑などを見たり、立ち寄ったりしても、2,3時間もあればすべて回りきれる大きさ。

高台にある「ちゅらさんの碑」。坂を上ってさらに階段を上った先にあります。

天気が良く、素晴らしい景色が見られました。

海がきれいすぎて、言葉も出ません。

ヒルギの群生地も。

ざわわ~ざわわ~ざわわ~♪と歌いながら・・・小浜島はサトウキビ畑がとっても多い。

 

 集落内にはちゅらさんの実家の「こはぐら荘」のロケ地となった家もありました。ただし、普通の民家のようで、中を見ることはできません。

 港に戻り、食べそびれていたランチをボブズカフェでいただきました。店舗は2階にあり、港を見下ろしながら食事ができます。ハンバーガーや八重山そば石垣牛を使ったごはん物などメニューも豊富。私が食べた小浜島バーガーは、小浜島の黒糖を照り焼きソースに使ったちょっと甘めで濃厚なハンバーガーでした。


 高速船で石垣島に戻り、2日分の洗濯をして(ホテルにコインランドリーがあります)、早々に就寝。

 

3日目
 起きたら声が出ない・・でも体は比較的元気です。まだ夜明け前で暗い中、気になっていた「とうふの比嘉」に向います。ホテルから自転車で15分くらいの、畑の中にある「ゆし豆腐」専門の食堂です。朝6時30分から営業しているようです。口コミサイトによると、開店前から行列ができる日もあるとか。さすがに冬の平日は、すぐに座れました。

 頼んだのは「ゆし豆腐セット(小)」。ゆし豆腐とは豆乳ににがりを入れて、型に入れる前のやわらかいおぼろ状態のお豆腐です。セットにはゆし豆腐、ごはん、漬物、豆乳がついて小サイズは350円!付け合わせできるおかずはすべて100円で、アーサとおから味噌をチョイスしました。優しい味は、朝食にぴったりです。


 ゆし豆腐を食べて元気も出たので、この旅のメインテーマでもある「自転車で石垣島をいっぱい走る」を実行します。目指すのは石垣島最北端の地「平久保崎灯台」です。石垣島は一周すると約120キロ。1日で回るにはちょっと広い(ロードバイクなら行けるかも?)ので、路線バスで川平公園まで移動しました。川平公園では石垣島の乳業会社、マリヤ乳業のソフトクリームが食べられます(^^♪

川平湾はグラスボートに乗る人が多いようですね。

マリヤ乳業のソフトクリーム。巻き方が独特ですが、ミルクの味が濃くて美味しい!

川平から時計回りに進みます。すでに10時20分。平久保崎灯台までは約40キロ。石垣島北部は海岸沿いとはいえアップダウンが続く道で、さらに強い向かい風が吹いていますが、海が見えるたびにテンションが上がります。

 石垣島は中心部以外はコンビニなど補給場所がほとんどありません。カフェやお土産屋さんが点在していますが、冬の平日だからでしょうか、ほとんどの店がクローズでした(^^; 飲み物の自販機は多いです。ただし、ごみは持ち帰ることを推奨しており、ごみ箱を置いている場所がほとんどありませんのでご注意を。

 20キロ以上走り、おなかも空いたしトイレにも行きたいしと焦り始めた頃(野底を越えたあたり)「OPEN」の看板を見つけたのが「HANAカフェ」。輝いて見えました(笑)。頼んだロコモコには、「うちでとれた卵なの」というハート形の目玉焼きが乗っていました。

 おなかを満たし、トイレにも行けたので、とりあえず玉取崎展望台を目指します。普通の道もアップダウン続きですが、展望台っていうくらいなので、やっぱり上ります(汗)上った先の絶景は、頑張ったご褒美です←車で行っても同じ景色が見られます(笑)

玉取崎展望台からの景色。海が・・・青い!

 

 玉取崎展望台からは石垣島最北端の平久保崎灯台を目指します。この先もアップダウンが続きます。灯台までの最後の登りを終えると、「石垣島最北端」の碑と白くて可愛らしい灯台があります。


 時間によってはバスで戻ろうと思っていましたが、平久保に来るバスは平日は1日2本(休日は1本のみ)のため、次のバスまでは3時間くらいあります。待つとしても何もないところなので、バスの本数が多い空港まで戻ることにしました。途中、バスに追いつかれそうになったら、乗ろうと思い、バスの時刻はチェックしておきました。

 途中、「パインジュースのゆんたく」で、パインジュースをいただきました(ほかのフルーツジュースもあったようですが)。この店から空港まで約10キロ。バスに追い抜かれることなく、空港までたどり着きました。この日の走行距離は約71キロ。
 バスでバスターミナルまで戻り、ホテルに帰りました。その後徒歩でユーグレナモールにある「真仁屋」で八重山そばを。あっさりしていて、毎日食べられる味です。

 

4日目
 最終日です。朝は再び「とうふの比嘉」です!ゆし豆腐セット(小)に、あぶらみそと卵焼き。豊かな朝食です。

 


 ホテルに戻り、荷物をまとめてチェックアウトをします。バスターミナルのコインロッカーに大きなリュックを預け、小さなバッグと自転車をもって再びバスへ。
 石垣島でまだ通っていない道は・・・と探して地図でいう左端の御神崎(おがんざき)へ。川平の手前の「崎枝」というバス停で降り、御神崎の灯台を目指します。石垣島の西の端で、夕日スポットとして有名のようです。もちろんここもアップダウンの連続で、灯台へのアプローチは急坂があります。それ以外は急こう配の坂はありません。白くて可愛い灯台が、青い空に似合います。


 そのまま自転車でバスターミナルに戻りました。

 石垣島の路線バスは乗り放題チケットがあり、1日(購入から24時間)は1000円、5日間2000円です。バスターミナルから川平までで700円を超えるので、往復するだけでも乗り放題チケットを購入した方がお得です。路線によっては1日1便や2便というのもあるので、時刻表は必ずチェックしましょう。空港とバスターミナル・離島ターミナルを往復するだけなら空港往復の割引チケットもあるようです。

 バスで空港まで行き、那覇経由で東京に戻りました。

乗り継ぎの那覇空港でソーキそば。

 

頭と体と胃袋は元気でしたが、鼻と喉は最悪でした。羽田行きの機内でゲホゲホしながらCAさんに「飴をいただけますか?」と言ったら、こんなにたくさん持ってきてくれました。

ビニル袋にはCAさんのやさしさが詰まっていました。

 

さて、次はどこへ行こう。